この本は、体と脳の密接なつながりを研究結果というエビデンスに基づいて示唆しています。

自閉症について学ぶと、「ミラーニューロン」の話はよく聞きますよね。

この本でも指摘されているとおり、自閉症の人はこれがはたらきにくいのだと言われています。

このミラーニューロンの発見によって、

「脳から体に指令がくる」

一方向のはたらきではなく

「体が脳のはたらきに影響を与える」

ということが脳科学で発見された!

パラダイムシフトが起きたということです。

p7引用

「古代ギリシャ人は、人間の体は、脳を収納するための神殿であると考えていた。」

とのこと。

体が健康であれば脳も健康であると。

「健全な肉体にこそ、健全な魂が宿る」

と日本でも言われていますね。

この本にはガツーン!とくるようなことが、あれこれ書いてあります。

p52引用

心理学者 マーク・ボーンステインの研究チームによる研究

生後5ヶ月での行動が四歳、十歳になったときのIQを決めるだけでなく、十四歳になったときの学力(読解と数学を解く力)にも影響を与える」

Σ( ̄。 ̄ノ)ノΣ( ̄。 ̄ノ)ノΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

【生後5ヶ月での行動】

これは、

・ハイハイ

 

 

・頭と肩を同時に数秒間持ち上げていられる

 

 

・1人でお座りする

 

 

・自分の周りにあるおもちゃに手を伸ばす、つかむ。

 

などです。

p50引用

「自由にハイハイで動き回れる赤ん坊は、新しい環境に置かれても自分の記憶をつかってうまく適応できる。

〜中略〜

ハイハイの得意な子は、考える力もつく。

一方、歩行器に入ったままの赤ん坊は、認知機能に遅れがみられ、親とうまく心を通い合わせられなかったり、他人の考えや言っていることが理解できなかったりする。」

ハイハイ、実は私、つい最近までできなかったんですよ!(^∇^)

 ハイハイは難しいんです。

発達し完成したハイハイは、

右手を前に出すとき、左膝が前に出ます。

左手を前に出すとき、右膝が前に出ます。

手と膝がクロスします。

私は最近まで、右手を前に出すとき、膝は置き去りで遅れて左膝が付いてくるといったハイハイでした。

最近は原始反射が姿勢反射に統合されてきて、右手を前に出すと同時に、左膝がすっと前に出ます。

体が左右クロスして動くということは、脳がそれができるようになるまで発達したということです。

実は、ハイハイできなくても立って歩くことはできるんです。

立って歩くと安心してしまうのですが、ハイハイよりも立つことや歩くことは簡単です。

さて、私たちは実際に行動しなくてもいろいろなことを予想できます。

予想できると何が良いかというと、「しなくても済む」ということです。

 

頭の中でシュミレーションすれば済むのです。

物事の因果関係を理解し、予測できるというのとです。

見通しを持つということです。

このおかげで時間と労力が省エネで済みます。

どうやってシミュレーションできるようになるのでしょう?

ハイハイするようになる、というのは、

自発的に動ける範囲が飛躍的に広がります。

ものを扱うようになります。

こうやったらどうなるか?

毎日、体を通して実験、実験の連続です。

 

繰り返す実験のおかげで、経験を通して因果関係の知識が積み重なります。

そうして初めてのことでも見通しがついたり、しなくても結果を予想できることが増えていくのです。

そうして構築された脳の発達が

この本が指摘するように、その後のIQや学力に反映されるわけです。

体を動かすことで、脳が発達する。

どんどんこの当たり前のことが浸透していきますように。

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シアン・バイロック著

薩摩美知子 訳

2015/11/23 出版
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