本の感想「学級崩壊立て直し請負人 菊池省三、最後の教室」

めっちゃ感動しました!

半年前に書店でこの本を見かけたとき驚きました。

え!? 菊池先生、辞めたの!?

驚きと同時に、腑に落ちた気もしました。

この本の内容をすべて鵜呑みにするわけではないですが、子どもを見守り育てる姿勢が伝わってきます。

菊池先生の背中を感じました。

おそらく、菊池先生がそのようにクラス全体をいつも俯瞰する視点を持っていたからでしょう。

読んでいる私もそこに立っていることができました。

この本は、最後に担任した学年、2年間の話です。

29年前の教え子、吉崎エイジーニョさんが、2年間、授業を観察して子どもと関わって書いています。

ここまで、子どもに近づいて書けたことは奇跡でしょう。

よくある学級崩壊の様子がとてもよく描かれています。

教育現場・地域・家庭・社会、さまざまな背景があっての子どもの姿だということがわかるのではないでしょうか。

子どものせいだけではない。

親のせいだけではない。

先生のせいだけではない。

何かのせいにすることはナンセンスで、解決の役には立たない。

本の中には、

「1人の子どもも見捨てない」

クラスのすべての子どもを抱えること、この信念を実行する菊池先生の姿がありました。

描ききれないいろいろなことがあったでしょう。

簡単に言えば、失敗もあったと思うのです。

それだとしても、最後の20ページはいっぱいの子どもへの想い、教育への熱がつまっているように感じました。

私には、菊池先生の子どもへの祈りに思えます。

子どもを信じ、育み、そして、巣立ちを見送る。

ずっとずっと祈りのまなざしがありました。

卒業後、この本の真の主人公的男の子が、的を射たことを話しています。

~学校の先生は、怒って変わらせようとするんですよ。でも、菊池先生はそんなんじゃなくて、まず友達を変わらせて、その友達が僕を変えてくれました。

 

子どものソーシャル・スキルを高めるときの原則はこれに尽きます。

数年前の障害児保育セミナーで、このことを臨床心理士の秋場美智子先生が指摘され、深く私の中で残るものでした。

さまざまなクラスを見る中で、この指摘は何度も確認しました。

非常に変わりにくいものを変えるには力づくの強制が必要です。

それよりも変わりやすい全体を育てた方が楽で早いです。

グループ・ダイナミクスによる、少数に対する影響力があるのは当たり前です。

例えて言うなら、種がどこにあるかもわからないものを育てようとするより、芽生えているものを育てた方が早い、ということです。

グループ全体が育つと、実演するモデルがたくさんいるわけです。

言葉で教えるよりも、実際にやってる人が目の前に、しかもたくさんいる方が影響力ありますよね。

だいたい変わりにくい人は、言語タイプやオーディオ優位タイプというより、ビジュアル優位タイプですから。

グループ全体が育ち、体現してくれると変化が早いです。

こう見ると、数倍、手間をかけたい子は、事前に手間をかけるか、ハプニングが起きた後に手間をかけるのかなんですよね。

で、変わると早いので、
なんだできるんじゃん!
なんでやらなかったの!
とか、

もっと変わるのでは!

と期待が急激に肥大し、ゴリゴリしてしまうんですよね~照れ

私もついついですね~。

なかなかに鍛えてくれる人たちです。

今日のみなさんのご健闘を祝してロゼワイン

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