【ホルモンの波が教えてくれる心と体のサイン】

〜甲状腺・副腎・神経系の密接なつながり〜


はじめに:その“なんとなく不調”に名前をあげたい

「なんだか最近、気持ちが上がったり下がったり…」
「前より疲れやすくなったかも」
「やる気がある日と、そうじゃない日の差が激しい」
そんなふうに、自分の中で“波”を感じたことはありませんか?

病院に行っても「特に異常なし」と言われる。
でも、心と体は確かに揺れている。
そんなとき、私たちの内側ではホルモンのリズムが静かに動いているかもしれません。

今日は、甲状腺や副腎、そしてそれらをコントロールする神経の仕組みについて、
心に寄り添う視点でお話ししていきます。


第1章:甲状腺が「頑張りすぎて、疲れちゃった」サインを出すとき

甲状腺は、のどぼとけの少し下にある小さな臓器。
でも、ここから出るホルモンは、体のエネルギーを生み出す司令塔です。

体が冷えないように
心が前向きに動けるように
臓器がリズムよく働くように
…そんな“見えないお世話”を、毎日ずっと続けてくれています。

でもね、私たちがストレスや緊張、無理を続けていると、
甲状腺も「がんばらなきゃ!」とホルモンをたくさん出すんです。

これが「甲状腺機能亢進」──
動悸がしたり、イライラしたり、眠れなくなったり。
一見、元気そうに見えるけど、それはブレーキが壊れた車みたいな状態なんです。

そして、その反動で今度はぐんと落ち込む。
「もうエネルギーを出せません…」と、体がシャットダウンする。
それが「甲状腺機能低下」です。

これは、体があなたに“休んで”って伝えているサイン

がんばり屋さんほど、この波に気づきにくいかもしれません。
でも、甲状腺はいつもあなたのために一生懸命なんです。
その声に、ちょっとだけ耳を澄ませてみましょう。

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