でこぼこさんのご家族が心配すること【制度の狭間障害】
こんにちは!
今日は塩谷町で仕事をしてきました。
塩谷町までのドライブで花々が咲きほころんでいる大気を味わってきました。
1週間前にみぞれが降った空には思えません。
1ヶ月前にはあんなに真っ白になった風景が、こんなにも変わってしまうんだなーと感じ、どんな時も春になるんだよ、というメッセージをもらった気がしました。
さて、今日は「制度の狭間障害」という言葉をあげてみました。
私が作った言葉です^^
知的な遅れのない自閉症やADHDの特性のある方が、行政の福祉サービスの対象とならないことで苦労されることが、しばしば「制度の狭間」と呼ばれます。
制度の狭間にあることによって、社会的に理解やサポートを得られにくいことがあります。
ただこういうことなんですという文章では、長くて使われない概念なんです。
でも困っている人は結構います。
だから「制度の狭間障害」と名前をつけました。
何でも名前をつけた方が扱いやすくなるんです。
ぜひ使いたい方は使ってください。
検索したところ、使っている人はいない?かな。
ヒットはしませんでした。
<制度の狭間障害にあたる人って?>
⑴知的な遅れのない自閉スペクトラム症、ADHD、LDさん
⑵自閉症やADHDの特性がなくて、知的な発達が「境界域」にある方
⑶知的な遅れがなくて軽い四肢麻痺(どんなに不器用でも衣服の着脱・排泄・食事は自立しているから障害に当たらない)
他にも制度の狭間にある方は、いろんな方がいると思います。
今回あげたのは、ごく一部です。
<知的な遅れがないととにかくサービスが受けにくい>
知的な遅れがないと県から療育手帳がもらえないのです(ごく一部、もらえる県もあります)。
すると、まず困るのは高校進学の時なんです。
本当は学習よりも就職に向けてのトレーニングを受けたいのですが、
就職の作業トレーニングや社会的なマナーを教えてもらえる特別支援学校高等部は、療育手帳がなければ行けないのです。
産業技術専門学校は、結構、体育会系でビシビシ指導される印象です。
発達でこぼこさんがよく行くのですが発達でこぼこさんへの理解は薄いように感じます。
もちろん都道府県によって様々なので、自分の目で耳で確かめてくださいね。
勉強で苦労しているなか、なんとか全日制の高校に行くことになります。
今は学力の低い子たちが進学する高校は手厚くサポートしてくれるようになっていて、特別支援学校なみでは?!というところも出てきていますから、案外、良かったということもあります^^
ご縁は大事です。
もちろん調べてください。
口コミが頼りです。
そして、こういう風に手厚くしてくれるのは、中学校の先生が丁寧に引き継ぎしてくださるからこそです。
中学校と高校の先生に感謝🙏です。
さて、高校進学後に待っているのは就職です。
ここでも荒波がやってきます。
一般就職では、マニュアル人間よりも自分で判断して柔軟に臨機応変に社会的に対応できる人材が必要とされます。
今は売り手市場なので就職する側が有利ではありますが、職場に入って厳しい人間関係にさらされはしないかと、ご家族はお子さんが小学生の頃から心配されています。
制度の狭間障害は、幻でもあります。
あるようである、ないようでないものです。
人 次第。
制度の狭間障害は、社会的な理解があれば狭間が解消します!
みんなの心の余裕、寛容さ、穏やかさ、温かさが、障害をバリアフリーにします。
心のバリアフリーが笑顔を咲かせます🌸
大人は自分の職場から始めましょう。
隣のぶきっちょさん、気難し屋さん、マイペースさん、こうしたでこぼこさんに温かいまなざしと言葉を向けてください。
もうされているかもしれませんね^^
それがあなたのお子さんの将来を明るくします。
私もいろんな職場で仕事をしますが、そう思ってお仕事させていただいています。
今日は春の花々に癒されました。
お花さん、ありがとう!
りんと咲いて美しいです。
土に栄養がたっぷりあって、隅々まで栄養が行き渡っている様子が伝わってきます。
たくさんのつくし!
いくつ見つけられましたか?
10本以上ありますよ。
目立たないけど、むくむくのびのび、空に向かっています。
あと1ヶ月もしないうちに田んぼに水が入り、ここは水の里になります。