体幹と聴覚刺激の弱さ の関係
体幹が弱く、姿勢が崩れやすい人は、聴覚刺激に影響を受けやすいのではないか?
音刺激に弱いのではないか?
音刺激とは、室内の物音、外の風、車などの音、そして声。
声は、あなたに指示したり、期待を伝えます。
音に弱い人は、姿勢が崩れやすいように思います。
背中を丸めて、手遊びをしています。
あるいは、脚や腕を伸ばして伸びきっています。顔は前ではなく、上を向きがちです。
信じられないかと思いますが、まっすぐ黒板を見ること、それを5分、10分続けるのは、かなり体を酷使ます。
それはまた別のときに展開する話題として。
体幹の弱さは何段階かあるように思います。
上や下を見ていて、正面を向けない子の体幹はかなり弱いと思います。
するとどうするかというと
別のことをしていてまったく音を遮断するか
音のないところへ行く
自分がもっと大きい音を立てる、歌う。
クラスにいますよね。
聴いていないようで聴いている
というのは、このことなんだと思います。
危険な音から身を守っているといいますか、敏感に反応しているんです。
私たちが思う以上に、音は加害的なんです。
でも、消えちゃうし残らないから、証拠がないんです。
そして、音刺激に弱い子は表現が苦手です。
ワーキングメモリーも弱いように思いますから、なんて言われたか、言葉で表現しようがない。
この【体幹の弱さ】と、【音への敏感さ、聴覚刺激への弱さ】は、案外、関係が強いと思うのです。
なぜなら、体幹をコントロールし姿勢を保つためには、三半規管の前庭系が十分に機能することが必要だからです。
三半規管は、聴覚がある部分です。
強い結びつきがあるのは当然です。