免疫の最前線を守る「ただいま〜」で、鼻うがいをしよう!

こんにちは。

臨床心理士の福田あかりです。

朝夕の冷え込みが極まってきました。

風邪やインフルエンザが流行り出していると聞いています。

今日は、「鼻うがい」をご紹介します。

感染予防やシェディングのある方にしてほしいです😊

鼻やその奥は、脳と近いですね。

鼻の奥の咽頭で炎症があると、脳の働きにも影響を与えます。

 

 目 次

  1. なぜ「鼻うがい」がいいの?
  2. 鼻うがいの目的
  3. 子どもの鼻うがい
  4. 鼻うがい専用ボトル
  5. 鼻うがいに必要なもの
  6. 鼻うがいの仕方<参考資料>
  7. もし上咽頭炎になったら
  8. スパイクタンパク質は上咽頭で増殖する可能性があり、すると伝播の可能性が高まる

 

 

なぜ「鼻うがい」がいいの?

なぜ普通のうがいでなく、鼻うがいがいいのでしょう?

上咽頭は、免疫システムの最前線。

体内に侵入してきたウイルスと闘うために、免疫細胞が密集しています。

細かい毛の生えた繊毛上皮細胞で覆われ、そこに免疫の監視役として多数のリンパ球が入り込んでウイルスの侵入を防ぎます。

もしも、空気が乾燥した状態が続き、繊毛上皮細胞が傷んでしまうと、私たちの自己免疫システムは低下してしまいます。

鼻うがいをすると、上咽頭を洗い流し、繊毛上皮細胞の働きを活性化するとのことです。

ウイルスは、鼻の奥にある『上咽頭』で増殖しやすい特性があると報告されています。

だから、鼻の奥の粘膜を綿棒でこすって検体を採取するPCR検査があるのです。

上咽頭は、最初に「感染」する場所でしょう。

免疫の最前線は、上咽頭です。

鼻うがいで、自己免疫システムを強化しましょう。

 

鼻うがいの目的

上咽頭にある繊毛上皮細胞の線毛は、上皮細胞表面の極小の毛です。

10~15Hzの波打つ動きによって異物を排除します。

低温や乾燥によって動きが悪くなり、乾燥が続くと線毛は消失してしまい、免疫システムが損なわれます。

鼻うがいは、免疫システムを保つ助けになります。

そして、鼻粘膜上皮は、Clイオンの供給によって、なんと次亜塩素酸を出します!(スゴイ!)

高濃度の食塩水を使用すると、次亜塩素酸の産生を助けるそうです!

 

子どもの鼻うがい

子どもには、5mL程度の極少量の鼻うがいで十分に助けになるそうです。

鼻の痛みをできるだけ小さくするためにできること。

1)体温程度の温かさのお湯にする

2)濃度0.9%の生理食塩水を使う

 

鼻うがい専用ボトル

専用のボトルで鼻うがいをすると、ワンプッシュで、片方の鼻の穴から、もう片方の穴へ、水がダーッと流れて楽ちんです。

10秒で終わります。水をジャージャー流してたくさんはやらなくて大丈夫!

やりすぎると粘膜を傷つけてしまうそうです。

1日2回まで!

<鼻うがいボトルの種類>

1)高圧式:圧をかけて鼻腔内にうがい液を流し込む

2)低圧式:重力による水の落下によって、鼻腔内を灌流させる

3)陰圧式:うがい液を吸い込む

こちらの細田耳鼻咽喉科では40円の小さなものを売っています。

私が使用しているのは、900円のボトルです。

鼻洗浄用ボトル 300ml  1個 900円(高圧式)

ボトルの容量は、50mL前後は持ち歩きに便利です。

一回の使用に、200~300ml使って洗浄できるといいようですが、50mlでも、スッキリした感じがありますし、収納スペースも取らないのでいいです。

 

鼻うがいに必要なもの

1)鼻うがいに使うボトル:ペットボトルでもできます

2)体温程度のお湯

  • 200~300cc
  • 一度煮沸した水道水…滅多にないとは思いますが、細菌が含まれていて咽頭や脳で炎症を起こすことが万に一つあるようです。水道水を使用するなら、煮沸すると安心です。水道水の煮沸が手間な場合は、専用の洗浄液を購入されるといいでしょう。
  • 36〜38度の水温…鼻の痛みを避けられます

3)食塩…濃度0.9%の生理食塩水がベスト

4)オプション 重曹…線毛の働き維持するといわれています。

鼻うがい洗浄液の量【 ml 】 ぬるま湯の量
【 ml 】
塩の量
【 g 】
重曹の量
【 g 】
100ml 100 0.9 0.05
500ml 500 4.5 0.25
1000ml 1000 9.0 0.5

※計量して、マジックでボトルに印をつけておくと、毎回、量を図らなくて楽ちんだそうです。

 

鼻うがいの仕方

Youtube「鼻うがいの方法をご紹介」報謝会さまのチャンネルより

下記:主婦のタシナミ様のサイトより

①容器に1回分(200ml程度)の生理用食塩水を適温(ぬるいと感じる程度)で入れる

②前かがみになって片方の鼻に器具を入れる

③反対側の鼻から水を出せるように頭を傾ける(右の鼻から液を入れて左の鼻から出すなら頭を左に傾ける)

※高圧式は、頭部の傾きは不要でした(ラーニング・シー加筆)

④口から息を吐きながら喉から鼻にかけて力を入れながら、容器をプッシュする

⑤最初はゆっくり押し、大丈夫そうならもう少し強く押してみる

⑥水が喉に落ちてきてしまった場合は、すぐに口から出す

⑦反対側の鼻の穴から水を出す

⑧反対の鼻からも鼻洗浄する

⑨1回分の量が終わったら、軽く鼻をかみ、水をすべて出す

 

以上となります。

皆様のご健康を心よりお祈りしています。

ラーニング・シー 福田あかり

 

<参考資料>

もし上咽頭炎になったら

Bスポット治療(擦過術)を耳鼻科で受けましょう。
痛い、しみる、という話を聞きます。

鼻の穴を通って、広い部屋「鼻咽腔」の膿のたまった炎症部分を綿棒でクリクリこする治療です。

この鼻咽腔をBスポットと言います。

塩化亜鉛という、消炎の薬を綿棒に塗布してこするそうです。

膿がたまっていると、治療後に赤い血が出てくることもあるようです。

痛くて辛めの治療ですが、すっきり感や、頭痛や肩こり、鼻の違和感などさまざまな症状が快癒するようです。
もちろん、医療的な治療だけでなく、炎症を起こしいやすい物質を体内に取り入れないこと、そして、抗炎症作用のある栄養素を取り入れることは、Bスポット治療の回数を減らしてくれることや、再発の予防になるでしょう。

 

スパイクタンパク質は上咽頭で増殖する可能性があり、すると伝播の可能性が高まる

下記の厚労省の記述から

○ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)見解「ウイルスとベクターの排出に関する基本的な考え方」について

(平成27年6月23日) (事務連絡) (各都道府県衛生主管部(局)薬務主幹課あて厚生労働省医薬食品局審査管理課、厚生労働省医薬食品局医 療機器・再生医療等製品担当参事官室通知)

日米EU医薬品規制調和国際会議(以下「ICH」という。)が組織され、品質、安全性及び有効性の各分野 で、ハーモナイゼーションの促進を図るための活動が行われているところです。

近年の遺伝子治療に関する研究開発の発展等を踏まえ、ICHの遺伝子治療専門家会議(GTDG)において ICH見解としてとりまとめられた「ウイルスとベクターの排出に関する基本的な考え方」について、別添の とおり事務連絡しますので、今後の業務の参考とするよう、貴管下関係業者に対し御周知願います。 [別添]

1.0 序 本ICH見解文書において、排出(shedding)とはウイルス/ベクターが患者の分泌物や排泄物を介して拡散することと定義する。ウイルス/ベクターの排出を、生体内分布(例えば、患者の投与部位から全身への広がり)と混同してはならない1。ウイルス/ベクター2には遺伝子治療用ベクター3や腫瘍溶解性ウイルスが 含まれる。

〜中略〜

「もしウイルス/ベクターが唾液から排出されたり鼻咽頭スワブで検出された場合には、他の経路(尿等)からの排出と比較して、伝播の可能性はより高いと考えられる また、排出される量と期間も考慮すべきである。増殖性ウイルス/ベクターは患者体内に長期間存続し、量も増える可能性があり、結果的に伝播の可能性も高まる。

転載以上

スパイクタンパク質は、上咽頭で長期間保存され、他者に伝播する可能性があるということではないでしょうか。

感染予防にも、シェディングでお悩みの方にも、鼻うがいをしてほしいです😊

 

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