子どもに考えさせたいとき〜失敗例を見せる(2)〜
さらに、もっと深く記憶に刻む方法は、
子どもが失敗例をシミュレーションしてみることです。
きっと楽しんですることでしょう。
ゲラゲラ大笑いかもしれません。
みんなでしてもいいし、ペアでしてもいいでしょう。
「このステップ(作業)で、どんな失敗をしやすいと思う?」
いくつかのパターンを考えさせ、演じさせることで、
子どもたちの頭の中で、何度も作業プロセスがシュミレーションされます。
何度も繰り返しイメージすることで、さらに深く記憶に刻まれます。
しかも、体を動かして実際やってみることで、五感を使うので感覚というより深いレベルで記憶に刻まれます。
また、
失敗の反対は、「成功」です。
失敗例を考えるときに、考えましょうと言わなくても、成功例を子どもは考えています。
失敗というのは、誰しも受け入れにくいものです。
失敗してから振り返ることは、何より苦痛です。
こうやって失敗する前に、失敗例を先にシミュレーションすると、「失敗」というテーマを受け入れやすいです。
失敗する前の、失敗シミュレーションは、
「失敗してもいいじゃん」
と、失敗を身近にします。
失敗は、いつも失敗する人しか味わいません。
優等生は失敗を経験しないので、シミュレーションは失敗に馴染む練習になります。
必要以上に、失敗して動揺することはなくなると思います。
失敗例を先にやって見せる、シミュレーションしてやってみることは、大人を相手にするあらゆる場面でも、とても役立ちます。
ラーニング・シー
Learning Sea