子どもに見られる感染症の後の不注意、衝動性、体力・気力の低下
保育園、幼稚園、こども園に訪問して、時々、見かけます。
今月にお伺いしたこども園さんで見られた症状は
年少の下の3歳になるお子さんのクラスで、他のお友達はマットの上のおもちゃで遊んでいるのに、1人だけ机椅子のところにいて、机に突っ伏して寝ているのです。
先生のお話を聞くと、もともと体力のない子ではあったが、意欲がなくなってここ1週間、ずっとああやって寝ていて、ママも心配しているとのこと。
私が「ここ1ヶ月で何か感染症にかかっていませんか?」と尋ねると、
「はい、2週間前に38度の熱が出てお休みをしていました。」とのことでした。
ビンゴ!おそらく、PANSパンス、PANDASパンダスです。
私の見立てでは、もともと体力がないということから、彼の生まれてこのかた(母胎内も)、感染症が流行っていて、ワクチンによるシェディングも重なり、免疫機能を過剰に使わざるを得ず、亜鉛、ビタミンD・A・E、マグネシウム、その他もろもろ、ほぼ全ての栄養素が不足している状態だったのでしょう。
だから感染症にかかって当然です。
栄養不足で感染症にかかると、、PANS、PANDASになりやすいでしょう。
特にもともと偏食だったお子さんはPANSになる可能性が高くなると感じています。
PANS、PANDASについてFELOが教えてくれます。
PANDASおよびPANSの感染症後の心身の症状
PANDAS(小児自己免疫性神経精神障害)
PANS(小児急性発症神経精神症候群)
これらは、主に溶連菌感染などの感染症の後に発症する神経精神的な症状を特徴とする疾患です。
これらの症状は、感染後に急激に現れることが多く、以下のような心身の問題が含まれます。
主な症状
強迫性障害(OCD): 突然の強迫観念や強迫行為が現れます。これには、特定の行動を繰り返すことや、特定の考えに囚われることが含まれます。
感情の不安定: 急激な気分の変動や、イライラ、攻撃的な行動が見られることがあります。特に、極端な怒りや情緒不安定が特徴です。
運動の異常: チックや異常な動きが現れることがあります。これには、顔のけいれんや手足の不随意な動きが含まれます。
学業の低下: 学校でのパフォーマンスが急激に低下することがあり、注意力の欠如や学習能力の低下が見られます。
感覚過敏: 光や音、触覚に対する過敏性が増すことがあります。これにより、日常生活に支障をきたすことがあります。
睡眠障害: 睡眠の質が低下し、疲労感や眠気を感じることが多くなります。
発症のメカニズム
PANDASおよびPANSは、感染後に免疫系が誤って脳の健康な細胞を攻撃することによって引き起こされると考えられています。この自己免疫反応が、神経系の機能に影響を与え、さまざまな精神的および身体的症状を引き起こします。
診断と治療
これらの症状は、他の神経精神的な疾患と誤診されることが多いため、専門医による診断が重要です。診断には、感染の有無を確認するための検査や、症状の詳細な評価が含まれます。治療には、抗生物質や認知行動療法が用いられることがあります。
PANDASおよびPANSは、特に小児において深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
原因となる感染症
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PANDAS: この疾患は、主に**A群β溶血性連鎖球菌(GAS)**感染、特に溶連菌感染に関連しています。PANDASの診断には、最近の溶連菌感染の証拠が必要です。
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PANS: PANSは、さまざまな感染症や他の要因によって引き起こされる可能性があります。これには、インフルエンザ、マイコプラズマ、ライム病などが含まれ、感染の種類は特定されていない場合もあります。
診断基準
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PANDAS: 診断には、以下の5つの基準が必要です:
- 突然の強迫性障害(OCD)または劇的なチックの発症
- 症状の再発・緩解の経過
- 発症年齢が3歳から思春期まで
- 神経学的異常の存在
- 溶連菌感染との時間的関連。
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PANS: PANSの診断は、急激なOCDや食事制限の発症があり、以下のいずれかの症状が伴う必要があります:
- 不安
- 情緒不安定(気分の変動)
- 攻撃的または反抗的な行動
- 行動の退行
- 学業成績の急激な低下
- 運動または感覚の異常(チックや不随意運動を含む)。
発症のメカニズム
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PANDAS: PANDASは、溶連菌感染に対する免疫反応が脳に影響を与えることによって引き起こされると考えられています。
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PANS: PANSは、感染や他の要因による自己免疫反応が脳の健康な組織を攻撃することによって発症しますが、具体的なメカニズムはまだ完全には理解されていません。
PANSの方が圧倒的に多いでしょう。
脳に炎症が起きて、脳がバグってしまうということです。
そして、残念ながら専門医はいていないも同然なので、もしも当てはまると思うなら是非とも免疫力を高めることをしましょう。
免疫力をケアする生活をしましょう。
1)体を温める
2)栄養バランスの良い食事(小麦粉、乳製品、白砂糖類、加工食品等、体に負担をかける食べ物を避ける)、必要に応じてサプリメント(子どもならグミ、ラムネみたいなものもあります)
3)休息
4)タッチケアで自律神経の調整を助けてあげましょう
私が観察してきたPANSだろう子どもたち
1)前述の集団活動が何もできずぐったり寝ている
2)癇癪が強くなる=こだわり(強迫的行為)が強くなる 本人の要望に添えないと癇癪を起こす、説明しても納得できない
3)奇妙なこだわり(レーズンパンのレーズンしか食べない、コロッケやウィンナーの外側の皮しか食べないなど)
4)衝動性(突発的で危険認識のない行動)
5)言葉の伸びが退行する(言葉を失う、単語での発話になるなど)
6)話を聞けなくなる(衝動的に行動し、多動で周囲を見回すことや、周囲の話が耳に入らない)
7)できていたことができなくなる(学習課題でできていたことがわからなくなる、わからなくなった自分に驚いてショックを受けていました。)
8)感覚過敏→こだわりが強くなる(食事、服など)
免疫機能が闘っていると、どうしても心身の状態は交感神経が優位になり、イライラ、攻撃的になるように感じます。
タッチケアで自律神経の調整を助けることは大事だなと感じています🍀
おすすめは一社)ブレイン・アクティベート協会の「頭のタッチセラピー」です☺️
そして、BBAの脊椎散歩や足裏伸ばし、へそ放射です。
ベビーマッサージみたいなものもいいと思います☺️
そういう効率的に自律神経を整える手技でなくても、優しくトントンしたり、なでてあげることは有益でしょう。
また、PANSは大人にも見られるでしょう。
皆様、どうぞお身体ご自愛いただきますように☺️
詳しいことは、こちらがおすすめです❤️