書くのが苦手?それ、原始反射の影響かもしれません✍️
「うちの子、字を書くのがすごく苦手で…」「すぐに姿勢が崩れて疲れてしまうんです」 そんなお悩み、実は“原始反射”が関係しているかもしれません。
原始反射とは、赤ちゃんが生まれつき持っている無意識の動きのこと。 通常は発達とともに自然に消えていきますが、何らかの理由で残っていると、書くことに関する困りごちにもつながるんです。
✍️ 書くことに関係する4つの原始反射
🔹 手掌把握反射(Palmar Grasp Reflex)
- 赤ちゃんが手のひらに触れるとギュッと握るあの反射。
- 統合が不十分だと…
- 鉛筆を強く握りすぎたり、うまく力を抜けなかったり
- 指先の細かい動きが難しく、線がガタガタに
- 書くことにすぐ疲れてしまう
🔹 非対称性緊張性頚反射(ATNR)
- 頭を横に向けると、同じ方向の手足が伸びる反射。
- 残っていると…
- 書いている途中で頭が動くと手が勝手に動いてしまうような感覚に
- 体がねじれて姿勢が安定しない
- 文字の並びが斜めになる、ノートの端に寄る
🔹 対称性緊張性頚反射(STNR)
- 頭を上下に動かすと、手と足が反対の動きをする反射。
- 統合が不十分だと…
- 頭を下げると足が伸びて、椅子から滑るような姿勢に
- 姿勢を支えきれず、机にべったり顔を近づけてしまう
🔹 緊張性迷路反射(TLR)
- 頭の前後の傾きに応じて、体全体が屈んだり伸びたりする反射。
- 残っていると…
- 姿勢が不安定になり、書くことに集中できない
- 背中が丸まりすぎる/逆に反ってしまう
🧠 書く力は「姿勢 × 手 × 視覚」の協調プレイ!
字を書くという行為は、単なる手の動きではなく、 「姿勢を支える」「目で見て確認する」「手で正確に動かす」 という複数の機能の連携で成り立っています。
その土台に“原始反射の統合”があるというのは、とても重要な視点です。
🌸 まとめ
お子さんが「書くのが苦手」と感じていたら、まずは「がんばりが足りない」のではなく、 “からだの土台”に目を向けてみましょう。
原始反射をやさしく整えるアプローチで、子どもたちは本来の力をどんどん発揮していきます。