東日本大震災から5年半〜年中児・年長児・小1・小2
小学校や幼稚園・保育園に行く機会があります。
クラス全体や学年全体の動きを見るとき、ここ数年の子たちは集団生活にまとまりにくいなぁと感じます。
個々の先生の指導が影響しているのであれば、クラスごとに差があってもいいのですが、そうではないのです。
学年全体の雰囲気を感じます。
栃木県はすでに震災の影響を考えていないように見えます。
栃木県は近県である東北地域の被災が大きかったので、自分たちが受けた被害を軽く見ていると感じます。
もちろん大げさにすることはないのです。
「もしかして影響を受けているかもなぁ」
という視点を持つことは、先生たちが子どもを責めることもないし、自分の指導力を責めることもないです。
2011年3月11日
東日本大震災が起き、直後の大混乱と、原発事故・被曝への不安、物資不足、計画停電。
物資不足は1ヶ月過ぎると徐々に回復してきたでしょうか。
もう記憶も定かではありません。
計画停電は、不計画停電とも言うか、思いもかけず停電になることもありました。
職場と生活地域が違っていましたから混乱しました。
仕事に支障があるので職場地域でいつ停電になるかわかっていても、家に帰ったらその地域の停電はいつなのかまで情報を追うことができず、帰ったら停電だったというような生活です。
職場で停電、回復したと安心しても、家に帰ったら停電時間だったなど。
日常生活が解体していたように感じます。
みんな必死でしたからもう覚えていないかもしれません。
節電節電の夏、冬だったですよね。
子どもを外で遊ばせることもためらわれました。
乳幼児健診の場では、「原発や放射能の影響はないか?」、「水道のお水を飲んでいいのか?」とママたちの心配な相談がたくさんありました。
赤ちゃんをこれから生むママや、生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に県外へ一時生活を移す方もいらっしゃいました。
パパは仕事で一緒に行くことはできません。
ママは自分の選択が正しいのか不安に感じながら生活をしていた様子がありました。
余震もありました。
東日本大震災の年を基準に学年や当時の年齢を見てみると次のようになります。
2009年度(2009年4月~2010年3月)生まれ 現小学1年生 当時1歳
2010年度(2010年4月~2011年3月)生まれ 現年長児 当時0歳
2011年3月11日
2011年度(2011年4月~2012年3月)生まれ 現年中児 震災直後出生・震災時胎内
2012年度(2012年4月~2013年3月)生まれ 現年少児 震災1年後出生
3歳までのとても感受性の高い乳幼児期に、頼るパパママも不安だったり、落ち着かない環境で生活した子どもたちであることを忘れてしまっては、子どもたちがかわいそうな気がします。
地域によっては、小学2年生のまとまりが弱いなと感じるところもあれば、年長児さんがそうだなと感じるところもあります。
絶対この学年がということは言えません。
ストレス反応はいつ出てくるかというのもわかりませんし。
集団生活のまとまりが弱い学年は、総じて運動面の不器用さ、姿勢の崩れやすさを感じます。
リズミック・ムーブメント・トレーニングなどの知識を生かして、原始反射に働きかける遊びをしたら、先生は楽になると思います。
もし東日本大震災の影響でなくても、まとまりにくいクラスであればリズミックやブレインジムをするといいだろうな、と思います。
「見えないことを見る」
その一つの視点だと私は考えています。
今日から三連休、みなさんがシルバーウィークを楽しまれることを嬉しく思います。
私はランともで走ってきますヾ(@⌒ー⌒@)ノ