療育って意味があるの?

最近、同じ質問を別の方からされました。

年中児さんにする発達相談・健診から、必要な子を就学に向けて療育・医療につなげるという保健システムがあります。

保護者の方に療育を勧めるときに、「それをすると変わるの?」と聞かれる、どう答えたらいいか?

そして、お子さんが療育を受けている方から

「今受けているけど、意味があるんだろうか?」

とのこと。

<療育の意味>

1)達成感・確実な知識と経験を積む

集団保育や集団教育の場ではほめられない、やっていれば教員・保育士としては心の中で「できているな。声かけ不要」と判断し、関わりをスルーします。

子ども側としては、「これでいいのだろうか?注意されないからダメではないらしい。ほっ。」という感じで、「できた!」という達成感はなく知識も経験もあやふやなまま1日を過ごしている子がいます。

恐怖麻痺反射が強く活性化している子は、いつものルーティンでも「これでいいの?」と毎度毎度、確認をしにきます。

できているのに・・・と大人は思うのですが、本人は確認しないと手応えがないのです。

個別や小集団の療育でたくさんほめてもらうことで、ちょっとしたこと、当たり前のことが着実な知識と経験となり、自信がつきます。

 

2)安心・安全の場

間違っているかも、失敗するかも、という不安なく、すぐに助けが得られる環境というのは安心です。

自らチャレンジする行動が出てきます。

のびのびと自分の力を発揮し始めます。

大人にとってはそれが危険なことであっても、自ら反射を引き起こし、反射の統合、自律神経の調整にチャレンジしています。

その子がその療育の場や先生が好き、お友達が好きなら、その場を失うことは自律神経の調整や反射統合の場を失うということです。

もし進学などでその場を失うなら、その代わりになるものを用意することを考えましょう。

 

味方をもつ

療育を受けることによって、お子さんのことをよく知り、困った時に味方になってくれる専門家的な人がいる、というのは心強いです。

お子さんにとっても、親にとってもです。

就学、進級、進学、さまざまな場面で力添えをしてくれる可能性があります。

お子さんの味方、サポートチームを作っておくことは、とても助けになります。

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