神田橋條治先生の事例研究会に参加してきました

都内で開かれている神田橋條治先生の事例研究会に行ってきました。

今日は2回目の参加です。

毎回90分✖️2事例を学びます。

なんと参加者は100名以上。

びっくりです。でも都内だとそんなもんなのかもしれません。

 

スーツケースを持っていて毎回遠くからいらしてるのだろうかという方もいます。

宇都宮は近い方かもしれません。

 

神田橋先生は精神科医でいらっしゃいます。

驚くことは研究会への参加中、メモを取らないことというスタイルです。

臨床場面の勉強だから、頭に入れて聞くというスタイルなんです。

理にかなっているというか。

ということで面接中も基本、メモは取らずクライエントの話を聞こうというのが神田橋先生の考え方です。

メモを取ると逆転移が起きないから、治療にならないとのこと。

セラピストはクライエントとの相互関係、交流を使うことで治療するという考え方ですね。

当然と言われれば当然です。

私なんかは後で思い出せなくなるので、メモしちゃうんです。

逆転移は〜起きにくいかもしれませんね。

また、神田橋先生の面白いところは、治癒に貢献するものなら常識を破ること。

あえてそうだとは言っていませんが、一般的な精神科診療からすると非常識。

例えば、気功と呼んで体のケアもします。

体の歪みや気の流れをみておられるようで、昨日は「地球におんぶ」というやり方を案内されていました。

漢方も使うし、エネルギーを?見ていたりもします。

いろんな手技手法を頭に入れていてすごいなぁ〜と思います。

そして何より事例提供者への優しさがすこいんです。

あたたかい。

事例提供者の在り方、生き方を通して資質をさらっと把握されます。

そうしてささっと事例に入っていきます。

事例提供者の資質や発達に応じたコメントをくださいます。

発達を阻害することは言いません。

事例提供者の話に耳を傾け、ポイントとなるところであいづちや「ん〜〜」と溜めます。
すぐに回答するのではなく、その間にこちらが考えを喚起されます。

神田橋先生はこんなコメントをいうのかな、と仮説を立てたところで神田橋先生がコメントなさいます。

絶妙な間です。

しかもこちらの仮説とは全く違うコメントでびっくりなんです。

そこまで解釈するのー!

確かに〜〜

という、大きな俯瞰する目を提供してくれます。

そうして事例提供者を柔らかく、そこがあなたのいいところだね、とほめてくださるのです。

安心して事例提供できます。

あなたの資質はこうだね、と話してくれます。

そして次のステップを教えてくださるんです。

こういうことができるようになるといいよね、と。

事例の内容は伝えられませんが、事例提供者だけでなく会場全体をも見渡して必要なことを伝えてくださいます。

前回の時は、一事例目が濃くて私は脳が過熱していました。

すると、神田橋先生は「みんな脳がオーバーヒートして熱を持っているから脳から熱を発散させよう」というようなことを話されて、頭のてっぺんを開く動作をするように私たちに伝えました。

私も一緒にやりました。

過熱した脳から熱が発散された気がします。

また昨日は、出生後の愛着障害へのはたらきかけとして、足の指を軽くひねるような柔らかなマッサージ法を教えてくださいました。

恐怖麻痺反射にはたらきかけているのかなぁと感じました。

試しにさわれないけど自分の足にやってみる感覚で手を動かしましたら、とてもよくきいてコトーンと数分寝てしまいました。

その間、事例について聞けませんでした^ – ^

ふわーっとした感覚、ゆるみました。

ちょっとまた進化した気がします。

1〜2ヶ月に一回のペースであります。

次回も楽しみです^ – ^

ありがとうございました✨

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