第5章:今日からできる、あなたの音楽を整えるセルフケア
体と心の音楽は、何も“完璧な演奏”じゃなくていいんです。
むしろ大事なのは、チューニング。
少し音がズレてきたな、疲れてきたな…と思ったら、
そっと調律してあげればいい。
ここでは、神経・ホルモン・心にやさしく働きかける“5つのセルフケア”を紹介します。
1. 「息を吐く」だけでもう整いはじめてる
深呼吸、ってよく聞くけど、実は大事なのは**“吐く息”**。
長くゆっくり息を吐くことで、副交感神経(バイオリン)がふわっと戻ってきます。
おすすめ:
・鼻から吸って、口から細く長くフーッと5秒以上
・1日1回、トイレでもいいから3呼吸だけでもOK
2. 朝、太陽の光を浴びよう
朝起きてすぐに自然の光を目に入れることで、
自律神経のリズムと、ホルモンのリズム(特にコルチゾールとメラトニン)が整います。
おすすめ:
・5分間、窓辺や外に出て深呼吸しながら光を浴びる
・曇りでもOK。目を開けて明るさを感じれば効果あり!
3. 「やらないことリスト」をつくる
頑張りすぎてる人ほど、“やること”が多すぎて、体が常に打楽器フル演奏。
意識的に「今日はこれは手放す」と決めるだけで、体がホッとします。
おすすめ:
・「今日はSNSは見ない」
・「無理して人に合わせない」
・「休むことに罪悪感を持たない」
4. 好きな音・香り・触感に包まれる
五感をやさしく刺激することで、迷走神経(特に腹側迷走神経)が目覚めてきます。
これは“安全・つながり”を感じるための入り口。
おすすめ:
・好きな音楽を聴く(クラシックじゃなくてもOK!)
・お気に入りのアロマを枕元に置く
・やわらかいブランケットに包まれて過ごす
5. 「今、がんばってる私」に声をかける
副腎も甲状腺も、あなたの“がんばり”にちゃんと応えてくれてる。
だからこそ、無理をしすぎる前に「よくやってるよ」と声をかけてあげしょう。
おすすめ:
・手を胸に当てて、「いまの私で大丈夫」とつぶやく
・小さなノートに、その日の“がんばったこと”を1つだけ書く
最後に:あなたの音楽を、あなたらしく
完璧に整っていなくても、うまくいかない日があってもいい。
大事なのは、あなたという楽器を、あなたらしく響かせること。
甲状腺も、副腎も、神経も──
どれもあなたを守るために、懸命に演奏してる。
その音にやさしく耳を傾けながら、
一緒に自分らしいリズムを見つけていこう。