第3章:神経がずっと“戦闘モード”だと、体は休めなくなる
心や体の状態って、ホルモンだけじゃなくて神経のバランスにも深く関係してるんだよね。
特に大きなカギを握っているのが、「自律神経」。
自律神経には2つのタイプがあります:
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交感神経(がんばる・戦う・緊張)
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副交感神経(休む・癒す・回復)
ふだんはこの2つがシーソーのようにバランスをとって、私たちの体を調整してくれています。
朝起きてシャキッとするときは交感神経、
夜眠るときや食後にリラックスするときは副交感神経。
でも…
ストレスが続いたり、忙しさに追われて休めない日々が続くと、
交感神経ばかりが優位になって、副交感神経が働かなくなるんです。
するとどうなるかというと──
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眠れない
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胃が痛い
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呼吸が浅い
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落ち着かない
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やたらに焦る
そして、甲状腺も副腎もフル稼働になり、
やがてどちらも「もう限界です…」とバランスを崩してしまう。
これは、神経・ホルモン・感情がすべてつながってる証。
体の症状は「あなたが置かれている環境」の映し鏡なんだよね。
小さな“オフ”の時間を取り戻すことから
でも、大丈夫。
このシーソーは、一度傾いてしまっても戻すことができる。
それは何も、大きなことをする必要はなくてね…
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1分だけ深呼吸する
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寝る前にスマホを見ない
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湯船に浸かってぼーっとする
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好きな香りをかぐ
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「自分を責めない」と決めてみる
こうした小さなオフの積み重ねが、神経のスイッチを切り替えてくれる。
そしてその先に、甲状腺も副腎も「やっと休める…」と感じて、回復へ向かうんです。