第2章:副腎も「あなたを守るために」疲れちゃうことがある
「朝がつらい」
「コーヒーがないと動けない」
「元気なときと、まったく動けないときの差が激しい」
もしこんな感覚があるなら、それはもしかすると副腎の声かもしれません。
副腎は、腎臓のすぐ上にちょこんとのっかっている小さな臓器。
でもこの子もすごいんです。
ストレスがかかると、コルチゾールというホルモンを出して、私たちの体と心を守ろうとしてくれます。
たとえば──
大事なプレゼン、子どものトラブル、人間関係のもやもや…
そんな“ストレスの嵐”が起こったときに、
副腎は「大丈夫、任せて!」と、戦うホルモンを出してくれる。
でもね、それが長く続くと、今度はホルモンを出す力が底をついてくる。
これがいわゆる「副腎疲労」。
がんばった分、あとでガクンと疲れがやってくる。
最初は元気だったのに、だんだん気力も体力も落ちていく…
それは、副腎が「もう無理しないで」とSOSを出している証拠なんです。
甲状腺と副腎、似てるよね?
ここまで読んで、「あれ?甲状腺とちょっと似てる…?」って思ったかもしれません。
そのとおり!
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最初はがんばってホルモンを出しすぎる
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そしてその反動で出せなくなる
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結果、元気の波が激しくなる
この**“がんばりすぎて、あとで失速”のパターン**が共通してるんです。
そしてどちらも、「交感神経優位(=戦闘モード)」が続くと疲れちゃう。
つまり、副腎も甲状腺も、あなたを守ろうとしてるんだよね。
でも本当は──
そんなにがんばらなくていい。
ちゃんと休んで、ほっと一息ついてほしい。
それが体からのやさしい願いなんです。