🧩意識の再接続としてのブレインジム──『🌏美しき緑の惑星』を読み解く
1996年に公開されたフランス映画『美しき緑の惑星(La Belle Verte)』。
コリーヌ・セロー監督が描いたこの作品は、
「文明社会とは何か」「人間らしい生とは何か」を問うユーモラスなSF映画です。
主人公ミラが暮らす“美しき緑の惑星”では、
お金も、競争も、階級も存在しません。
人々は自然と共に生き、感覚と直観を通じて互いに理解し合っています。
ある日、ミラは「地球」という少し遅れた星に降り立ちます。
そこで彼女が目にするのは、
お金のために働き、情報に追われ、
自分の身体や心の声を忘れた人々の姿。
ミラは“ディコネクション(deconnexion)”という能力を使い、
人々を目覚めさせていきます。
その瞬間、彼らは社会的役割や思考の枠から自由になり、
本来の人間らしさを取り戻していくのです。
🧠「ディコネクション」と「ブレインジム」の共鳴
この“ディコネクション”は、
ブレインジムでいう「統合(integration)」と驚くほど似ています。
ブレインジムは、身体の動きを通して脳の働きを再接続する教育プログラム。
左右・前後・上下の脳が調和して働くことで、
私たちは思考と感情、感覚と行動を一つにまとめ、
自然体の自分に戻っていきます。
この「戻る」プロセスは、
“成長”というよりも“回復”であり、“再接続”です。
それは、忘れていた自分の感覚をもう一度オンにすること。
ブレインジムを体験した人がふっと笑顔を見せる瞬間、
その表情には『美しき緑の惑星』で人々が目覚めるシーンと同じ静けさが宿っています。
🎓「学校」という箱の外で学ぶということ
私はかつて、教育委員会の中で、
子どもの「処遇」を決める側にいました。
眼球運動のスクリーニングテストを行い、
その結果をもとにトレーニングを提案しながら、
その子の特性を理解しようと努めていました。
どんな支援をつけるか、どのクラスで学ぶと良いかをあらかた決め、
保護者にそれを理解してもらえるよう説得する──
そんな日々の繰り返しでした。
けれどその仕組みの中で、
子どもの力を発揮しにくい箱に、子どもをはめ込み続ける仕事に
私は耐えられませんでした。
数字や分類の中に「子ども本人」が見えなくなっていく。
そして「できる・できない」という基準が、
その子の生命力そのものを覆い隠してしまう。
私は、処遇を決める立場ではなく、
子どもに出会い、ケアし、共に変化を体験する側でいたかったのです。
🌱ブレインジムがくれた自由
2016年の春、私は教育の外側に立つ決心をしました。
そして、ブレインジムという“動きの学び”と出会いました。
ブレインジムは、
「〜であらねばならないお化け」から私を解放してくれました。
「ちゃんとした先生でいなければ」
「結果を出さなければ」
「普通の子にしなければ」
そんな“義務の鎧”を脱ぎ捨てたとき、
目の前の子どもが放つ生命の輝きが、
初めてまっすぐに届いてきました。
ブレインジムは、“教える”ための技法ではなく、
“感じる”ための教育。
それは、『美しき緑の惑星』が描いた“目覚め”のプロセスそのものです。
🌍再接続としての教育
映画もブレインジムも、
「何かを付け加える」のではなく、
「本来あるつながりを取り戻す」ことを教えてくれます。
それは、脳の回路を整えることだけでなく、
人と人、身体と心、地球と私たちの関係を再びつなぐ教育。
教育とは、本来“再接続のアート”なのだと思います。
そしてそのアートは、制度やマニュアルではなく、
一人ひとりの身体と意識の中にあります。
✨おわりに
『美しき緑の惑星』は、
“文明”という名の眠りから人間を目覚めさせる映画です。
ブレインジムは、その目覚めを“身体”という現場で実践する道。
教育の外側からもう一度、
「学ぶ」ということを見つめる。
子どもも大人も、
自然体のままで生きる力を取り戻すこと。
それが、私がブレインジムを通して届けたい
“美しき緑の惑星”からのメッセージです。
注釈:映画では肉を食べることを忌避するエピソードがありますが、本来の動物であればそんなことはないと考えています。
🌸ブレインジムを体験してみませんか?
もし、あなたが今、
「もっと自然に学びたい」「思考と感情がちぐはぐに感じる」
そんな違和感を抱えているなら、
それは“再接続”のタイミングかもしれません。
ブレインジムは、
難しい理論よりも、身体の動きから整えていく学びです。
思考が柔らかくなり、呼吸が深くなり、
本来の自分らしいリズムが戻ってきます。
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