ブレインジムとの出会い◆なぜブレインジムか? 〜パート①〜

以前、小学校入学前の発達障害の子どもの療育をしていました。

走り回り、抱えて着席してもズルリと滑り落ちていく子
すごろくで負けて室外にバッと走り出す子
家庭で毎日じゃんけんを延々と続ける子
かんしゃくを起こし大声で泣き叫ぶ子
ゲームをやりたい!とゲーム機を離さず、全くこちらを見ない子
・・・・・

たくさんのお子さんと会いました。

同時に、こうしたお子さんに日常で関わり大変に苦労しているご家族に会いました。

言って聞かせても伝わらない
なぐさめようとしても、お子さんにその手を振り払われる悲しさ
大声で泣いてお子さんの辛さが、じんじん伝わってくるのに何もしてあげられない悲しさ
我慢して我慢して穏やかに伝えても、堪忍袋の尾が切れて怒ってしまったことを毎日悔やむ

私は、そういうご家族に関わり方を伝えてきました。
「こういう場面がほめるタイミング」とアドバイスしていました。
でも、それはご家族の自己評価をますます下げることだったのです。
お伝えして、ご家族の理解を得られると、私は満足しましたが、実際にご家庭でそれをずっと続けることは難しいことです。

また、発達検査や知能検査をして、
「発達の伸びは◯歳くらい、自閉症の発達特性がいくつかみられますね。」
とお伝えしていました。

どういう特性があるかご家族がちゃんとわからないと、お子さんがご家族から毎日怒られてかわいそうだ、発達を伸ばす機会をどんどん失ってしまう。

一刻も早く理解し、お子さんに合った関わりが必要だと思っていました。

でも、違ったんですよね。

私がそのお子さんを育てるわけではないんです。

全部面倒を見られるわけではないんですよね。

しかも自閉症やアスペルガー、ADHDとわかったからといって、お子さんにすべての時間と労力を割いて関わることはできないわけです。

だって、毎日の仕事をしなければ養えません。
他のきょうだいもいます。

つまり、忍耐忍耐忍耐、お子さんのペースを待ちながら関わることは非現実的なんです。

私はそれを強いていたんですね。

忙しい朝になかなか着替えないとき、ママは声かけしながら待つんです。

でも、時間は待ってくれないんです。

ママは教わったとおりやろうとしているんです。

でも、うまくいくことは少ないんです。

うまくいったときにほめるんです! といっても、何日も何日も毎日うまくいかなくて、

なんで今日はこんなに簡単にできるの!

できるならなぜ毎日やらないの!

そう言いたくなる気持ち、当然ですよね。

痛いほど伝わってきて、私はアドバイスするとご家族の首を絞めるようで、話をうかがうことしかできませんでした。

ソーシャルスキルトレーニングを知って、さあこれで!
と喜びいさんで絵カードを購入してもらい取り組んだものの、絵は現実ではありません。

相手の気持ちをよみとることが難しい、
イメージすることが難しいのに絵カードなんて役に立たないじゃない

考えればわかることなのに、やってみて始めて気づくという・・・。

私は発達障害がわかっているのか?
と、自分にがっかりしました。

予告をして気持ちを切り替えやすくしましょう、といっても、

予告したって、やりはしないのです。

気持ちを切り替えることがとても難しいのです。

それは発達障害だからそれが特性だし、待つしかないんでしょうか?

感覚過敏があるから、かんしゃくを起こしたとき、抱っこしてなぐさめることもできない。

なぐさめようとすると、ますます怒る。

こんな悲しいことを続けなければならないのか。

発達障害だとか、気持ちの切り替えやコントロールができない、
話を聞くことが苦手、運動の不器用さがある、
会話でこんなにもずれる、被害感を募らせる、

きっとこういうことで苦労するだろう

そういうことがたくさん予想できます。

それなのに、何もやってあげることができない。

薄皮を剥ぐように少しずつ・・・それもわかるんだけど・・・。

でもこんな毎日じゃ、明日が見えない、小学校、中学校、高校、社会人になって・・・・

成長しても成長しても、新しい課題が次から次へ出てくるの?!

いつまでこんな生活が続くの?!

そんな先のこと考えるだけで、不安に押しつぶされそう。

そんな家族の姿ばかりです。

おそらく私がしていたことは、

「検査結果から、あなたは悪性リンパ腫だとわかりました。
放射線治療をしなげればなりません。
副作用があって辛いですけれど、我慢してください。
(しかも)必ず治るとは限りません。」

ということでした。

お子さんへの【理解】と【手立て】はセットでないと、脅しだけする、ということになります。

そういうことをしていたんですね。

それに気づいたら、アドバイスすることも苦しくて、うんうんと話を聞くしかできなくなったんです。

ことばで言ってももこちらを見ていない

お子さん自身もわかっているけど、繰り返してしまう

ブレーキがきかない

気持ちが切り替わらない

本人もご家族も私もわかっているけど、どうすることもできない。

はて

自分の体をコントロールできないのに、気持ちや思考をコントロールできるだろうか?

まずは体を整える、体や運動を発達させることなんじゃないか?

感覚統合しかないのか?

単に体の協応運動を伸ばすというのも…

今から作業療法士になるのか???他にもっとないのだろうか?

何かないだろうか?

そんなとき出会ったのがブレインジムでした。

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ラーニング・シー
Learning Sea

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