しんどい話を聞いて大変じゃないですか〜臨床心理士の仕事〜
よく聞かれます。
でも、当たり前すぎてうまく答えられませんでした。
私は学校の先生の方が大変だなぁ…とつくづく感じます。
2年くらい前までは、「切り替えてるから大丈夫です」
と答えていたと思います。
6年前くらいまでは、一緒にしんどくなってました。
2年前くらいからはずっと楽になりました。
それぞれが、それぞれのテーマに取り組んでいて、それは一人一人が選んでいると考えるようになったからです。
同じ環境でも、とらえかた次第でハッピーにも不幸にもなります。
例えば、私が急なことで突然亡くなったとしても、家族には幸せでいてほしいということです。
自分が何か気づかなかったから、とか自分のせいにしてほしくはないし、それで人生が全て台無しになってしまったと思ってほしくはないのです。
なんだかそれだと、私は家族を不幸にするために生まれてきたみたいじゃないですか
これは誰でも同じ想いだと思うのです。
それに私たちにはそれぞれ乗り越える勇気と愛を持っているんです。
だから、私の仕事はそれを知っていて、そのことを思い出す手伝いや、乗り越える手立てをお伝えしたり、そばにいることなのだな、と考えています。
どの人も、大人でももちろん変化することを知っています。
私は私ができることがある、その人の力になれることを知っているので、慌てることはありません。
そばにいる人が、安心して落ち着いていることが、どんなに力になるかも理解しているからです。
実際、完璧にそうできるか、ではなくて、そうあろうとすることが大事だということも知っています。
ある本を最近読み返し、涙ほろりする一文があります。
「ある男の人が、海辺でぼんやり空を見上げてた。そのとき、いろんなことを思い出した。自分が歩いてきた道を眺めたとき、二つの足跡があった。
男の人は、
『ああ、オレは、いつも神さまと2人で歩いていたんだ』
と思った。
ところが、自分がつらいとき、困ったときは、道に残る足跡がいつもひとつになる。
男の人はこう思った。
『ああ、このときは神さまがいなかったんだ』
それで、いいときは、足跡がまた二つになる。
そのとき、男の人は、神さまに向かってこういった。
『神さま、なぜ、私がつらいとき、苦しいときに、私をお見捨てになったんですか?』
すると、天から神さまの声が聞こえてきた。
『子よ、それは違う。お前が苦しみ、悲しんでいるとき、私はおまえを背負って歩いたんだ。だから、足跡がひとつなんだんよ。』
優しいなぁ。
神さま、かっこいい~~
人生ってこういうものかな、って思います。
手伝ってください、と言えば手伝おう、っていう人は必ずいるし、
困ってません!ってはねつけても、手を差し伸べてくれる人がいます。
それなのにそのときは、孤独に感じるんです。
私もそれは味わったことがあるし、後になって気づくんです。
どれだけ周りの人が守ってくれていたか。
だとすると、ほんと、自分の近くにいる人ほどかっこよさったらないですね
感謝ですね。