子どもが泣き止まないのは“ゼリーのせい”だった?
~泣き喚いていた子が、スーッと静かになった理由~
こんにちは、分子栄養学カウンセラーの福田あかりです🌷
今日は、児童発達支援の現場で出会った、忘れられない男の子とのエピソードをお話しします。
◆ 声も届かないほど、泣き叫ぶ子ども
その日来てくれたのは、中度の知的発達の遅れがある3歳の男の子とそのお母さん。
相談室に入った瞬間から、その子は泣いて泣いて、手足をバタバタさせながら全身で訴えていました。
私の声も届かない。
目も合わない。
ただひたすら泣き叫ぶ…。
私の存在なんて、いないも同然のようでした。
◆ 「ゆらゆら体操」も「脊椎散歩」も届かない
体の緊張をゆるめる「ゆらゆら体操」や「背骨散歩」など、
やさしいアプローチも一切受け入れられず、何も触れられないまま40分が過ぎました。
◆ そして、40分後に起こったこと
ふいに男の子が「おえっ」とえづき、
口から甘い匂いのする液体を吐き出しました。
それは、出がけに食べてきたゼリーでした。
お母さんが言いました。
「出かけに急いでいたので、ゼリーだけ食べさせました…」
◆ 吐き出したあとの、静けさ
それまで何をしても止まらなかった男の子の泣き声が、
ゼリーを吐いた瞬間に、ピタリと止まったのです。
そのあとはスーッと体の力も抜けて、
呼吸も穏やかに、落ち着きを取り戻していきました。
◆ 子どもの「泣き」は、体の限界のサインかもしれない
この出来事から、私は強く実感しました。
子どもは、言葉ではなく「体」で伝えている。
落ち着かない・泣き止まないのは、“心の問題”ではなく、“体の悲鳴”かもしれない。
特に発達のゆっくりなお子さんは、
消化器官も未熟で、人工的な食品(ゼリー・ジュース・加工菓子など)を処理できないことがあります。
それが、神経を興奮させ、自律神経を乱し、情緒や行動に大きく影響するのです。
◆ 「おやつ」は体にとってやさしいものを選ぼう
この日の経験を通して、私はさらに確信しました。
「やさしいおやつ」は、心を落ち着かせるだけでなく、体にやさしいメッセージにもなる。
たとえば…
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🍙 おにぎり
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🍠 焼き芋
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🥚 ゆで卵
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🍌 バナナ
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🍘 素朴なお煎餅
こうしたおやつは、血糖値の急上昇を防ぎ、体のバランスを保つのにぴったりです。
◆ おわりに:「問題行動」ではなく、「体の声」に気づく
あのときの男の子の涙は、
「こわい」「つらい」「しんどい」と伝えるための体からのSOSだったのかもしれません。
ママたちも、自分を責めなくて大丈夫。
「知っていれば、選べる」
その小さな気づきが、子どもの未来を変えるでしょう🌱