幼児さんや小学生・中学生【甘い物好き・食欲旺盛なことと運動が不器用なこと】

幼児さんの1歳半健診、3歳児健診で、体重のこと、食事のことで指導を受けることがあります。 ママも実は困っているんです。 今日は、どうして体重が増えやすい子がいるのか、その理由や背景をまとめました。 こういうお子さんによく見られるのは ・体重が増える カウプ指数が高くなる ・甘い物が好き ジュース・お菓子が好き (パパやママも好きだったりしてお家に豊富にあることも) ・お菓子をあげないと怒って泣いて大騒ぎ かんしゃくがとっても激しいんです 泣いて怒って強く訴えます この執念はすごいです 根負けしてしまう気持ちもよくわかります ・祖父母があげちゃう 可愛い孫が泣くのは忍びなく あげると喜んでくれるから ついついあげてしまう その気持ちもよくわかるのです お子さんによっては… ・離乳が難しい 寝つきが悪くて母乳をあげないと寝ない 大泣きに泣いて母乳を欲しがる ということがあります。 しかも仕上げ磨きを嫌がるので、歯磨きできず虫歯になってしまう… 歯科健診でも指導されたりするわけです。 でも、なかなか生活習慣を改善できず、小学生や中学生になった時も体重が多めで、周囲から注意されたりからかわれたりして自尊心や自己評価が下がってしまう様子が見られます。 それでどうしたらいいか??? なぜお菓子やジュース、食に走るのか? かんしゃくを起こしてまでしつこく欲しがるのか。 いくつか理由があります。 ⑴ 甘い物の依存性は高い タバコや覚せい剤のように案外、依存性が高いと言われていたりします。 私もやめられません。 ⑵ お菓子OKの外的環境 テレビ広告からポスター、電車の中、コンビニ、スーパー。 お菓子のないところはないです。 スーパーやドラッグストアの中でお菓子コーナーの占めるスペースはどんどん広がって今のようになっています。 社会的に「食べていいよ」という環境ができています。 でも本当は、幼児さんには十分に消化できない成分がたくさん含まれています。 3歳くらいまでは、お芋や果物が良いですよね。 ⑶ 実は偏食さんかも 9ヶ月で離乳食が始まります。 初めは何かよくわからず食べていても、感覚の発達の過程で敏感さが出てきます。 すると一時期食べていても、食べなくなることがあります。 お菓子を食べて美味しい!と感じると、違和感の大きな離乳食を食べなくなります。 離乳食や朝昼夕の食事をとらなくてもお菓子を食べればいいと「誤学習」している子もたくさん見受けられます。 ⑷ 感覚過敏さん 感覚過敏のお子さんほど、甘い物やお菓子に依存性が高いように見えます。 私が思うに、 「感覚的に敏感だと甘いものに他の子の数倍、数十倍、反応がつよいのではないか」 と感じています。 ⑸ 実は不器用さん 体全体を動かすことや、座った姿勢を保つこと 指先で押したり引いたり、回すこと 手首や腕・肩を上手にチームワークして傾けたり、その姿勢をキープしたりすること などが できるんだけど不器用だから負担が大きくて 他の子よりも必要以上に体に力が入っていて長続きしない、ということが見られます。 そうすると遊び下手さんになります。 おもちゃ一つ一つを使いこなす、遊び倒すことができず、すぐに飽きてしまう様子が見受けられます。 「やったー!」「できた!」という達成感 「楽しい!」「もっとやりたい!」プラスの感情体験 といった経験が少なくなります。 遊びが広がらない、深まらないと、時間を持て余します。 何をしたらいいか??? 美味しかったあれ! あれが快刺激をくれる! そうして甘い物、食べることに長時間を費やすようになります。 そうすると脳内でもドーパミンといった神経伝達物質が出るでしょうから、その食行動は強化されていきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ だから遊びを広げましょう! と言われるのです。 でも、遊ぶための体が育っていない、遊び方がわからない子に遊ぶ時間を与えても、子どもにとっては苦痛なばかり。 おもちゃの使い方のお手本を見せてあげること 手添えしたり、そっと力を貸して自分でできたかのように達成感を味わわせることから始まります。 また体を育てる関わりも必要です。 そういう時は昔からある遊びはとても役に立つし、 もちろん、ビルディング・ブロック・アクティビティ! リズミック・ムーブメント・トレーニング! がオススメです。 遊びだけガンガンやらせようとしても大人の方がやんなっちゃう。 こういうお子さんに、栄養指導だけびっちりやっても長続きしません。 そうして栄養指導トラウマになっている親子さんも見かけます。 どうしても食事だけなんとかする、遊びだけなんとかする、と全体像が見えていないことがあります。 そして、ママの本当の悩みはかんしゃくにどう付き合っていくか、なのです。 まるで自分が虐待をしているかのように思えて、あるいは実際そう周囲から見られて辛い思いをされています。 冷たい目で見るのではなく、ちょっと声をかけたり、立ち止まって一緒に悩んだりしてくれたりする人がいると、ママがホッとします。 特別なことではなく、そんな柔らかいサポートが心からの助けになります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて、それともう一つのお悩み。 こうして運動面が不器用で、遊びが広がりにくいお子さん、体重が増加傾向にあるお子さんは、食事に走るりやすいです。 その中には自慰行為に向かいお子さんもいます。 それについては、次回に続きを書きます。  

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