心理的逆転が起こる時に何が、体の中で起きているのだろう?
心理的逆転という言葉は、潜在的な意思とは真逆のことをしてしまう、という文字通りの意味です。
キネシオロジーでは、「神経学統合不全」と呼んでいます。
「脳と身体のコミュニケーション回路がうまくつながっていない状態」
どういう状態になるの?
脳と身体の“配線”がうまくいっていないと…
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左右の協応が取れない(クロスクロールが苦手)
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話すときに考えがまとまらない
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見たり聞いたりしたことがうまく処理されない
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緊張・混乱・感情の起伏が激しくなる
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ストレス下で「逆反応」(やりたくないのにやる、やりたいのにやりたくなくなる)
など、まさに行動やパフォーマンスにブレーキがかかる状態になります。
🌟神経学的統合不全をリリースする方法
- 水を飲む(脱水による逆転が多い)
- PACE:水を飲む、ブレイン・ボタン、クロス・クロール、フック・アップ
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感情ストレス解放(ESR)
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タッピング(経絡を刺激)・・・鎖骨の下、顎関節、目の下、眉頭などがオーソドックス
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肯定文の再設定(アファメーション)
- 散歩、自然浴など
心理的逆転と同じです👍
なぜ神経学的統合不全は起きるのでしょう?
神経細胞(ニューロン)って、おしゃべり好きで、電気信号を使って情報をやり取りしてます。
この電気信号が「活動電位(アクション・ポテンシャル)」って呼ばれるもので、
ニューロンが「ビビッ⚡️」って発火することでメッセージが伝わっていきます。
たとえば:
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見たものが脳に伝わる
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筋肉を動かす指令が伝わる
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記憶や感情が引き出される
全部、この神経発火のネットワークでしています!
神経ネットワークのどこかで、
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電気信号がうまく伝わらない
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発火するタイミングがズレてる
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一部の神経が過剰に反応 or 反応しない
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左右・前後の脳が協調していない
というふうに「配線ミス」や「伝達の不具合」があると、
情報処理がうまくいかなくて、混乱・フリーズ・逆反応が起きます。
これが「神経学的統合不全」って呼ばれてる状態です。
神経発火の仕組みには
ナトリウム(Na⁺)やカリウム(K⁺)といったイオンが関わってて、
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神経に刺激がくる
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イオンチャンネルが開く(ナトリウム+が一気に入ってくる)
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電気的に「ビビッ」とスイッチが入る(発火!)
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その電気が次のニューロンへとバトンタッチされていく
ところが!
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栄養不足(水分不足も!)
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ストレスで自律神経が乱れている
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トラウマや感情の混線 などがあると、この電気回路がうまく回らないことがあります。
つまり、発火すべきときに発火しない/変なところが勝手に発火するという状態が生じます。
だから、うまくいかないときにメンタルの問題だと決めつけないので!
もしかしたら、体の生理的機能がうまく働いていないだけかもしれない。
💡 子どもが「勉強したいのに集中できない」とき
→ 親は「やる気の問題」と思いがちだけど、
→ 実は神経系の統合がうまくいってなくて、処理能力がオーバーヒートしてる
→ 結果、「やらないほうが安全」っていう心理的逆転が無意識に発動してる
っていう流れ、めっちゃよくあるあります!