春の不思議、人の不思議
田んぼや畑のある田舎に行くと、冬の間は、茶色い風景が広がっています。
山は、葉っぱは落ちて木の枝の色です。
それが気温が上がり、春風が吹いて、雨が降ると、一斉に芽吹き、花を咲かせます。
なにもなかった木の枝に緑の新芽、桜の花。
なにもなかった田んぼや畑に、オオバコやナズナ、タンポポの緑の新芽が吹き上がるように広がっていきます。
茶色い土から、ピンクや黄色、白、青の花を生み出します。
とても不思議です。
なにもなくても、そこにはあったのだなぁ
気温や湿気、日当たり、その子に合った環境が整えば、こちらが引っ張りださなくても、自ら芽を出します。
自ら伸び上がり、お天道様に向かって、スルスルと高く成長します。
多分、人間もそうなんです。
子どもも大人もそうなんです。
放っておけば、そうなるんじゃなくて、太陽と土、風や雨、みんなが慈しんでいるからなんです。
慈雨とともにふくらみ、それぞれ思い思いの色で愛を表現しているのだろうなぁ~と感じます。
春はいつもそのことを思い出させてくれます。