「ちゃんと食べてるのに痩せてる…?それ、たんぱく質不足が原因かも!」
~筋肉がつかない、元気がない、胃腸が弱い子に必要な“見直し”ポイント~
はじめに:よくあるママのお悩み
「うちの子、よく食べるのに細いんです」
「運動してるのに、筋肉が全然つかない」
「背が伸びない、すぐ疲れる、風邪をひきやすい…」
こんなお悩み、よく聞きます。
もしかすると、それは“たんぱく質不足”が隠れているサインかもしれません。
タンパク質って、筋肉だけじゃない!
たんぱく質というと、筋肉の材料というイメージが強いかもしれませんが、実は身体のあらゆるものがたんぱく質からできています。
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筋肉
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骨
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髪や肌、爪
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そして… 唾液や胃酸、消化酵素、ホルモン、免疫細胞 まで!
つまり、たんぱく質が不足すると、そもそも「食べ物を分解して吸収する力」が足りなくなるのです。
構成要素 | おおよその割合 | 役割のイメージ |
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💧水分 | 約75〜80% | 血液や細胞液など体内の流れやバランスを保つ |
🧬アミノ酸・たんぱく質 | 約15〜20% | 筋肉・内臓・酵素・ホルモン・抗体の材料 |
🧂ミネラル | 約4〜5% | 骨・歯の材料、神経や筋肉の調整役(カルシウム、鉄など) |
🌿ビタミン | ごく少量(でも超重要) | 酵素や代謝のサポート役(潤滑油のような存在) |
🪔脂質 | 約10〜15%(子どもは少なめ) | 細胞膜や脳の材料、ホルモンの材料にもなる |
なんと、体はほぼ水とタンパク質からできているんです!
「食べてるのに栄養が吸収できてない」かも?
お子さんが「ちゃんと食べてるのに痩せてる」「育たない」「元気がない」場合、
・胃酸が足りない
・消化酵素が作れていない
・腸でうまく吸収できていない
といった「栄養の入り口」が機能していない可能性があります。
その原因のひとつが、“たんぱく質不足”によって唾液や胃酸そのものが作れない状態なんです。
たんぱく質不足のサインって?
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すぐ疲れる、だるそう
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筋肉がつかない
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風邪をひきやすい
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爪が割れやすい
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肌がカサカサ
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髪が細く、切れやすい
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朝ごはんを食べられない(胃の働きが弱い)
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便がゆるい、未消化物が混じる
これらは「体を作る材料」が足りていないサインかもしれません。
どうしたらいいの?
① 朝のたんぱく質を意識しよう
朝は胃酸や酵素のスイッチが入りにくいため、まずは温かい味噌汁や卵スープなど消化にやさしいものでスタート。
食欲がない子にもおすすめです。
② 「吸収されやすい形」でとる
胃腸が弱っている子は、一度にたくさんの量を消化吸収できません。
・おかゆ+しらす
・豆腐+鶏ひき肉
・味噌汁に卵
といった**“消化しやすいたんぱく質”**を小分けに摂るのがコツ。
③ 胃酸を出すサポートを
胃酸はたんぱく質の分解に欠かせません。
・よく噛む
・酸っぱいもの(梅干しやレモン)を食前に少量
・食前にあたたかいお茶を飲む
といった工夫も胃のスイッチを入れてくれます。
④ 【必要に応じて】分子栄養学的なサポートも◎
✔ 消化酵素サプリメント(例:スーパーエンザイム)
胃酸や酵素の分泌が少ない子は、サプリメントで「消化の手助け」をすることも。特に「たんぱく質を摂るとお腹が張る」「便がゆるくなる」場合、消化力が追いついていないサインかもしれません。
✔ 必須アミノ酸の摂取(BCAAやEAA)
筋肉の材料であるアミノ酸を、最初から吸収されやすい“分解された状態”で取り入れる方法もあります。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)やEAA(必須アミノ酸)は、食事からの吸収が難しい子にとってのサポート手段。特に、筋肉がつかない、疲れやすい子に有効とされます。
※ただし、使用の際は医師や専門家にご相談を。特にお子さんの場合は、年齢・体調・体重に合わせた使用をしましょう。そして、子どもに試す前に、まずは大人がご自身の体で試してみましょう😉 不要と思っていても案外、やってみると元気になったりして。
おわりに:たんぱく質は「食べる力」の土台です
「食べてるのに痩せてる」「育たない」は、ママとしてとても心配になりますよね。
でも、食べる力=吸収する力を育ててあげれば、子どもの体はしっかり応えてくれます。
まずは毎日のごはんから、たんぱく質と“消化しやすさ”を意識しましょう🌱