子どもが言うことを聞かない理由は“血糖値”だった?
~みかんジュースでスイッチON!?目の前で起きた「血糖値スパイク」のお話~
こんにちは、分子栄養学カウンセラーの福田あかりです🌷
今日は、実際に私が関わった男の子の“ある変化”から気づいた、
おやつと血糖値の大切な関係についてお話しします。
◆ 「家だと勉強できないんです」から始まった相談
ある日、1人の小学生の男の子が、私の勤務する相談室に毎日通うようになりました。
理由は、「家だと宿題ができないから」。
お母さんはとても熱心で、
「ちゃんと宿題をしてほしい」
「勉強の習慣をつけたい」と一生懸命。
でも、男の子はというと…
宿題を前に、やる・やらないの大バトル。
親子で毎日「やれ!」「やだ!」の繰り返しで、全然進まない状態でした。
◆ ヒントは「おやつ」の時間にあった
そんな中、お母さんのお話の中に気になるキーワードが出てきました。
「うち、学校から帰ったらすぐにおやつなんです」
「この子、みかんジュースが大好きで…」
うん?ちょっと気になるぞ?
ということで、相談室で小さな実験をしてみました。
◆ 水で押し合いっこ → ジュースで押し合いっこ
まず、男の子にコップ一杯の水を飲んでもらってから、私と押し合いっこ(力比べ)。
しっかり力が入り、バランスよく踏ん張れました💪✨
次に、いつも飲んでいるみかんジュースを飲んでもらい、同じように押し合いっこ。
……すると。
💥 急に力が入らない
💥 フラフラして立てなくなる
💥 本人も驚いて「なにこれ!?」と叫びながら走り出す!
💥 置いてあったボールをバンバン投げて、落ち着きゼロ…
◆ 原因は「血糖値スパイク」
これは典型的な血糖値の急上昇→急降下、いわゆる血糖値スパイクによる反応。
🍊 ジュースで糖分が一気に吸収される
↓
🧠 交感神経が急に高ぶって「戦う・逃げる」モードに
↓
⚡ 落ち着きがなくなる/興奮する/聞き分けがきかない
↓
🌀 そのあと、ドーンと疲れてぐずぐずになる…
これは「甘いものを食べると元気が出る」どころか、体の神経系が大混乱してしまう反応なんです。
◆ 「場所の問題じゃなかったんですね…」
この変化を目の前で見たお母さんは、唖然としてこう言いました。
「勉強ができないのは場所のせいじゃなかったんですね…」
それがこの親子にとって、大きなターニングポイントになりました。
◆ おやつは「タイミング」と「中身」がカギ!
この出来事をきっかけに、
-
おやつは宿題の後にする
-
内容は、おにぎり・焼き芋・ゆで卵など
→ 血糖値が急に上がらず、体が落ち着く食材にチェンジ!
すると、男の子の集中力が自然に続くようになり、
「やれ!やらない!」のバトルは少しずつ減っていきました。
◆ まとめ:「おやつ」は“心と体のスイッチ”を整えるチャンス
子どもの行動の裏には、「心」だけじゃなく「身体」があります。
もし、
✅ 集中できない
✅ 落ち着かない
✅ イライラ・ぐずぐずがひどい
…そんな様子があるときは、
**“おやつのタイミングと内容”**を見直してみると、びっくりするような変化があるかもしれません。
甘いものは時にはごほうび。でも、「毎日」は体にとって過剰な刺激。
おやつは、子どもの体と心のバランスを整える大事な“第4の食事”なんです。