メンタル・ボディ・マップとビジョン・トレーニング
私たちは、なぜ文字を書けるの?
文字を書くためには、たくさんの力が必要です。
音を分けてとらえることができる。
例)さかな ▶︎ さ か な 3音
音と文字のマッチング
聴くと見るのコンビネーション
文字の形・構成をとらえる
上下左右の理解
全体の分解、部分と部分の関係
などなどです。
さて、3つ目の文字の形・構成をとらえることは、どうしたらできるようになるか?
答えは案外、簡単なんです。
例えば、あなたは相手の痛みをどう理解しますか?
「ドアに指を挟んじゃった」
「熱が出てだるい」
これを聞いて、
「あ~~、それは痛いよね~。」
「熱が出るとだるくて動けないよね」
って、わかりますよね。
なんでか?
簡単です。
それは自分も同じ経験をしたことがあるからですよね。
自分の経験を重ねて理解しているのです。
自分を相手に映し出して理解しているんです。
文字の習得もまさに同じなんです。
どこが???
と思うかもしれませんね。
【メンタル・ボディ・マップ】
が鍵なんです。
メンタル・ボディ・マップ、聞いたことはありますか?
頭の中にある、【自分の体の地図】です。
おおまかに言うと、ボディ・イメージに入るかと思います。
メンタル・ボディ・マップは、体を3次元でとらえています。
前後、左右、上下 の3次元です。
3次元あって、立体の体があるわけです。
子どもって、体は見えるところしか認識してないんです。
お腹しか見えてませんから、背中を認識するまで年齢を重ねる必要があります。
背中と言われても、「どこ???」って感じです。
お腹でさえ、おへそと言われてもパッと触れない子が多いです。
服をめくって探しています。
背中の理解は、体の前後の理解です。
これは、時間の理解につながると感じています。
上下の理解は、自分の上半身は腰から上、下半身はその下と理解すること。
上下のチームワークをつくります。
左半身、右半身も同じです。
右という認識はなくても、一方ともう一方、両側の理解が必要です。
自分の体の上下左右がわかると
例えば、
ペンがただの棒とどう違うかというと、
ペンは上部にペン先を押し出す部分がある
下部はペン先がある
真ん中は持つ部分
など上下の理解があるからなんですね。
物には上下がある、左右があるとわかっているから、自動的にそのように分解して理解するのです。
文字の理解も同じです。
という文字になるわけです。
漢字を理解するのもこういうことなんです。
自分のメンタル・ボディ・マップがあって、
それをもとに物や文字、人、空間を私たちは理解しているのです。
だから、遊びながら体を動かしてさまざま実験するなかで、上下左右理解することが大事なんですね