不登校さんとのお付き合い
夏休みが終わって、学校が本格稼働ですね。
小学校や中学校では、秋の運動会・体育祭への準備が始まっています。
早いところは、今週の土曜日にもう運動会ですね。
夏休みを終えて、学校に行きにくくなっているお子さんが増えます。
登校渋りのお子さん、不登校になったお子さんにとって何かお手伝いができればと思い、下記のような一通りのシンプルな手立てをまとめました。
お子さんに合わせてどうしたらいいか、ということであれば最寄りの相談所やスクールカウンセラーにご相談ください。
もちろん、ラーニング・シーでもご相談をお受けしてます✨
【不登校で生じていること】
交感神経が優位、副交感神経が働かない状態です。
サバイバルモードということです。
蛇に睨まれたカエルのような固まって動けない状態です。
脳幹で反射的に行動する(行動できない・固まっている)状態です。
サバイバルモードの人に関わるコツ
⑴ 言葉でのやり取りは役に立ちにくいです。
体への働きかけが役立ちます。
⑵ 身近な大人がリラクセーションをする
反射のために動けない状態です。
周囲が焦るとますますサバイバル状態に陥ります。
身近な大人がゆったり落ち着いていることが大切です。
大人がブレインジムやマインドフルネス、また好きなことに時間を割くことは、
遠回りでいて近道です。
(ミラーニューロン)
⑶ 本人が納得する働きかけ<家庭での過ごし方>
学校に行く? 行かない? →2択は✖️
→学校に行かない=自由に過ごす、勉強しない となりがちです。
学校に行って勉強する? 家で勉強する?
学校で係や委員会があるように、家ではお手伝いがあります。
学校を休んだ時のスケジュールをあらかた決めて書き出しましょう。
学校で使っているダイアリーや連絡帳に毎日やったことを書きます。
それを見れば先生も本人がどう過ごしているかわかるし、評価し本人に伝えることができます。
本人も達成感が得られます。
何もしていない毎日を積み重ねないこと!
少しずつ前進はしている、という実績を積み重ねることが回復への鍵です。
<留意>
学校に行かなくていい、となるとサバイバルモードが解除されて、まるで何事もなかったかのように楽しく過ごして居たりします。
⑷ 感覚過敏の発達を促す
脊椎散歩をしてくすぐったがったら、それは感覚過敏が生じているということです。
サバイバルモードが生じている時は、通常よりも感覚が敏感になっています。
触覚…側に居られるだけでもざわざわする
聴覚…周囲の音が気になってびくびくする、自分のことを話しているのではないかと感じる
視覚…周囲の人が動いたり、風でカーテンが揺れるとパッと目がいく。
⑸ 予告する・平行線・決まっていることとして刷り込む
行くか行かないかを質問すると、大概失敗し周囲の人はがっかりします。
<予告・刷り込み>「いついつ~に行きます。」と肯定文で伝えます。
どうするかではなく、決まっていることとして伝えます。
成功させる鍵🔑
① 終わりを明確にする
いつ、どうやったら帰れるかは安心感に最も必要なことです。
② 先生と道程を詰めておく
どこに行けばいいか、誰が待って居てくれるか、何をしたらいいか、どうやってなど5W1Hを埋めましょう。担任の先生と相談することがこの内容です。橋渡しを、学校を出るまでの道のりを大人がイメージできているか? そうでないとお子さんがイメージすることはもっと難しいです。先生が適切に関わってくれるだろう、先生任せではほとんど失敗します。
③ 平行線でいい
「~することになっています」というと、不安からだいたい愚痴を言います。
誰でもそうです。
愚痴や不満は聞き流します。
あるいは道程を詰める上で何が不安か聞き取ります。
~することになている と 行かなければならないとわかっているが不安で行きたくない
は平行線でOKです。
時間が心構えを作ってくれます。
この取り組みについて、合っているのかな、十分考えられたかな、と不安な時にカウンセラーさんに相談すると良いです。
【カウンセリングの提案】
お子さんにカウンセリングを提案するとき
<こんなことがあった時に>
・登校しぶり・不登校
・パニック・気分の上下・強いイライラ(心理的な不安定さ)
・リストカット・「死にたい」気持ち・不眠や食欲低下・うつ症状
<どんなふうに?>
①布石を置く :直接は誘わないやり方
「学校に行きにくい」、「学校に行くことが辛い」
この状態が1週間続いたら、一度相談に行こう。
私だけじゃなく、他の人にも力になってもらおう。
訳すると…
1週間の猶予をあげるよ。その間、自分でどうしたらいいか考えたり試してみて、それでうまくいかない時は人の知恵と手をかりよう。
<意図>期限付きで本人に任せる。
相談に行かされる(やらされ感)ではなく、自分で選択したことになる。
本人の意図になるのでその後の経過が良い。
②直接誘うやり方
そういえば、こういう子が前、カウンセラーさんに相談して楽になったと話していたなぁ。
<眠れないことや食べられない時>は、カウンセラーさんに相談することになっているんだよ。
⬆︎色々言い換えて使います。
- カウンセラーさんはこんな人だよ。話しやすいよ。(その人について知っている情報を伝える。話が合わなかったら別の人に相談しようね。と出口をつくっておくことも有効でしょう。もちろん、母はいいけど本人が嫌ということも生じるかもしれません。その時はセカンドオピニオンを聞いてみましょう。)
- まず会うだけでいいよ。私(父・母)の隣にいればいいよ。話したくなければ話さなくていいよ。話すことが苦手であれば、そうカウンセラーさんに伝えておくよ。
- 5分くらい会ってみて、話しやすそうだったら今度時間をとろう。
- リラックスするやり方も教えてくれるみたいだよ。(あらかじめどういうことを知りたいか、要望を出しておくと、カウンセラーさんも的確に聞き取り必要なことを伝えられます。)
- 自分の性格を知りたくない? そういうのも教えてくれるみたいだよ。
- 新しい考え方が見つかるかもしれないよ。
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お子さんに合わせたご相談もラーニング・シーでは承っています。
不登校のときには、学習も遅れがちになります。
基本的な認知能力を上げることも、登校した後や学習に向けて大きな力添えをしてくれます。
不登校のお子さんへのFIEやLPADの定期的なトレーニングも承っております。
お問い合わせは下記の連絡先にお願いします。
お子さんが伸びやかに成長されることを心よりお祈りしています✨
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♡Thanks a lot♡
ラーニング・シー
臨床心理士 福田あかり
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