名古屋市の思い切ったいじめ・不登校対策◆大きな人材配置
お金と人をつければいいという話ではない。
【どうしてこう思い切った予算案を提出するに至ったのか?】
【何を根拠にした予算案なのか?】
ストーリー(人の想い)がないと、お金をかけただけになって機能しない。
たくさんの人が関わるということは、
学 校(担任×管理職)
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市教委(指導主事×教育長)
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スクールカウンセラー
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ソーシャルスクールワーカー
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その他部署(母子保健・虐待対応)
これらの連携プレーが欠かせない。
非行やいじめ、不登校対策は、心のケアだけでなく、当然、特別支援教育と結びつけて考えられます。
この予算案が思いつきの始まりだとしても、
この試みの源泉は「子どもが安心して学ぶ学校」づくりにあります。
葛藤が起きた時に、どの人も同意するこの源泉、事実から考えをリスタートされますように。
みんなでさまざまな壁(子どもと親たちとの関わり)を分かち合い、助け合うなかで、みなさんの想いのダイナミクスが、伸びやかな音楽を奏でることに心から感謝します。
【以下、記事内容転載】
中日新聞 2016年2月12日 夕刊
子ども支援など重点に1兆856億円 名古屋市当初予算案
名古屋市は十二日、いじめや不登校対策など子ども支援施策や、リニア中央新幹線開業に向けたJR名古屋駅周辺再開発事業に重点を置いた2016年度当初予算案を発表した。一般会計は1兆80056億円余で、前年度比1・2%増となった。
子どもの支援では、いじめや自殺対策に計17億5500万円を投入。市内の拠点中学校に設置する常勤スクールカウンセラーを14人増の計37人、常勤ソーシャルワーカーを4人増の計十七人にする。スクールカウンセラーらと現場の教師をつなぐ調整役を生徒指導担当教諭らに担わせ、その支援要員となる非常勤講師を全中学校に置く。学校現場への外部人材活用を進め、発達障害の児童生徒の学校生活を支える「発達障害対応支援員」を全小中学校に配置する。名古屋市立大と連携し、スクールカウンセラーの養成にも取り組む。
歴史や文化など名古屋の魅力発信に向け観光文化交流局を新設し、約百十三億円を充当。織田信長が今川義元に勝利した「桶狭間の戦い」の再現事業や、江戸時代の古い町並みが残る「有松地区」の魅力づくりに力を入れるほか、名古屋の都市イメージを調査し、国内外に発信できるブランド戦略構築に着手する。
名駅再開発には、前年度の約二倍の二億三千九百万円を計上。駅構内のわかりやすい乗り換え広場「ターミナルスクエア」や、リニア駅地上部、駅東側の地下歩行者空間などの具体像を描くための調査費などを盛り込んだ。市は一六年度を「名駅再開発の事業化に至るステップとして、将来の姿が見えてくる非常に重要な年」と位置付け、リニア関連の駅周辺の整備計画を完成に近づける方針だ。