美術館でブレインジムをしたら、絵の見え方が変わった!|身体が変わると世界の見え方も変わる【後編】

MOA美術館 × 吉田博 × ブレインジム

熱海市にあるMOA美術館で、吉田博画伯の水彩画と木版画を見ました。

そこで私は初めて、

「絵の中から、
空気が出てくる」

ような感覚を味わいました。

吉田博の作品を見ていると、ただ風景が描かれているだけではありません。

そこにある光。

光空気水風温度

時には、そこの大気の匂いまで漂ってくるのです。

01そして、水面が、
本当に動いているように見える

特に心を奪われたのが、吉田博画伯の水面の表現でした。

海や湖の水面に光が当たり、まさに今、キラキラと反射しているように見えるのです。

じっと見ていると、柔らかくさざめくように光って見えるのです。

しばらく、じっと見てみてください

※水面のイメージです(作品の再現ではありません)

こうやって見えるようになったのは、

ブレイン・ボタン鎖骨の下のくぼみを片手でさすり、もう片方の手はおへそに。
アース・ボタン下唇の下に指を当て、もう片方の手はおへそに。
スペース・ボタン上唇の上に指を当て、もう片方の手は尾骨に。

やり方メモ:どれも、ゆったり呼吸しながら30秒〜1分ほど。

をしたからだと思うのです。

さて、私はよく、きれいな景色を見つけると写真を撮ります。

ところが、

「すごくきれいだったのに、
写真にすると全然違う!」

と、多くの場合がっかりします。

肉眼で見ていたときには、光が空気の中に広がっていた。

水面がキラキラ動いていた。

遠くの景色には、少し霞がかかっていた。

でも写真にすると、その柔らかさが消えて、なんだか硬い殺風景になってしまう。

光が空気の中に広がり、水面がキラキラ動き、遠くには霞がかかっている。

そんな経験はありませんか?

吉田博の作品を見ながら、私は思いました。

「この人は、写真では残しきれない光を、
全部絵の中に残しているんだ」

と。

02写真では残せない「光」を描く

光が空気に当たって反射し、少し霞んで見える感じ。

水面が絶えず動いている感じ。

同じ海の中にも、

濃い青。
薄い青。
光の当たる場所。
影になる場所。

それらが複雑に重なっています。

吉田博は、そんな微細な変化を一つひとつ拾い上げ、絵の中に残しているように感じました。

しかも驚くことに、それが木版画なのです。

木版画で、こんなに柔らかな光が表現できるのか。

木版画で、こんなに水を動いているように見せられるのか。

私は何度も作品の前で立ち止まりました。

03点、点、点から、
海が動き始める

中でも印象的だったのが、海岸の岩場を描いた作品です。

同じ伊豆の海岸で同じ構図で、明るい時間帯を描いたものと、朝、少しずつ空が明るくなっていく時間帯を描いたものがありました。

最初に見たときには、正直、

「普通の海岸の絵だな」

と思いました。

ところが、しばらくじっと見ていると、

水面に置かれた小さな点、点、点が見えてきます。

それが光を反射して、だんだんキラキラし始める。

そして、海面が動き出す。

もちろん、絵そのものは動いていません。

でも、こちらの視覚の中では、

ザザーッ……

と波の音が聞こえるように感じるのです。

さらに見ていると、その水面がまるでなめらかな布地のようにも見えてきました。

シルクの布が、柔らかく揺れているような。

海面は、一面同じ青ではありません。

濃い青。

薄い青。

光が当たる場所。

少し暗いところ。

その複雑な色の変化を、吉田博はすべて拾い上げています。

「よくこれを見て、
そして描き切ったなあ」

と思いました。

04絵の中の「空気」が違う

吉田博は、日本だけでなく、北米、ヨーロッパ、東南アジアなど、さまざまな場所を旅しています。

旅先で描いた作品も、とても面白いものでした。

ギリシャ

例えば、ギリシャの風景を見ていると、
乾いた風が吹いてくるような感じがします。

砂漠

砂漠のような場所では、
少しムワッとした熱気を感じる。

伊豆の海

伊豆の海を見ていると、
ザザーン……
という波の音が聞こえてきそうになる。

一緒に見ていた人は、

「風が吹いている感じがする」

と言いました。

京都の夜

また、京都の夜の風景も印象的でした。

芸妓さんが、ふっと路地から現れそうな街並み。

その時間帯、その場所にある「空気」そのものがこちらに漂ってくる。

絵を見るというより、

その場所に一瞬入り込む。

そんな感覚なのです。

05美しいものを、一緒に見る楽しさ

今回、美術館で一番楽しかったことの一つが、

こうした感覚を一人で味わうだけではなく、周りの人と共有できたことでした。

「ここ、光がすごくない?」
「水面が動いて見える」
「風が吹いる」

一つの絵から、みんながそれぞれ違うものを受け取っていく。

そして、

「うわぁ〜、きれい」

と言い合う。

私はそれがとても嬉しかったのです。

06絵は「見るもの」ではなく、
身体全部で感じるものなのかもしれない

久しぶりに訪れた美術館で、

私は「絵を見る」ということを思い出したような気がします。

作品についての知識がなくてもいい。

上手な見方を知らなくてもいい。

まず立ち止まって、少し長く見てみる。

すると、最初には見えなかったものが、少しずつ立ち上がってきます。

  1. 光が見える。
  2. 水が動く。
  3. 風が吹く。
  4. 音が聞こえる。
  5. 匂いまでしてくる。

絵は、「見るもの」というより、

身体全部で感じるものなのかもしれません。

吉田博の作品は、そんなことを教えてくれました。

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